お客様用コラム④呼吸
呼吸は身体の色んな所に影響を出すのですが、現代人は呼吸が上手にできていないケースが多々見られます。まず、呼吸が身体にどの様な影響を出すかと言うと
①体内の酸素のバランスの調整
現代人は息を吸い過ぎていて、上手に吐けない人が増えています。すると体内の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れてしまいます。難しい話は割愛して簡単にまとめますが、バランスが崩れると細胞に上手に酸素を送る事ができず細胞が酸欠状態になります。酸欠状態の細胞は硬くなりやすいため身体が硬くなって不調の原因となります。特に脳に上手に酸素が行きにくくなると、前回記載した脳の機能低下につながるため、身体のコントロールが苦手になり不調へとつながります。
②自律神経
自律神経を簡単に説明すると活発に動くときに働く「交感神経」とリラックスする時に働く「副交感神経」があります。厳密に言うともう少し複雑なのですが、ここは簡潔に説明をします。
息を吸う時に交感神経が優位に働いて、息を吐くときに副交感神経が働きやすくなります。上記のように息を吐く事ができないと、交感神経が優位になりやすく、身体は興奮状態から緊張状態になりやすくなります。そうなると身体が硬くなって不調につながったり、身体がリラックスできないため睡眠に問題が出たり、内臓に問題が出たりと様々な問題へとつながります。
③姿勢
上手に息が吐けないと肋骨が上がった「リブフレア」という状態になります。肋骨が上がった状態では背骨が緊張しやすくなったり、反り腰になりやすくなって腰痛の原因になったり、背骨が緊張した結果、自律神経や内臓機能に影響を出す可能性があります。肋骨が上がった状態がニュートラルな状態になってしまうと、息を吸う時にそれ以上胸部を拡張できないため肩を挙げるような呼吸になり、肩の筋肉を使いすぎるため肩こりの原因になる事もあります。肋骨が上がった状態だとより息が吐きにくくなってしまうため、早期の段階で肋骨が上がった状態から抜け出しておかないと、どんどん肋骨が上がりやすくなると言う悪循環に陥ります。挙げだしたらキリがないのですが、肋骨が上がると身体の重心位置が高くなるため、足の裏が地面に設置しにくくなります。そうなると適切な歩き方ができなくなるため、膝や脚のシビレ、O脚など下半身に関わる症状の原因にもなります。
その他、呼吸との関連を書き出すといくらでもかけてしまうのですが、この様に呼吸の仕方によって様々な所に影響が出ます。基本は鼻呼吸で、自分の呼吸する音が聞こえない位ゆっくりとした呼吸ができると良いですね!